メンズヘルスとは

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超高齢社会では少子化と人口減少から、ひとりひとりがなるべく長い時間社会活動を続けることが望まれています。

日本メンズヘルス医学会は、すべての男性が長寿を達成し、健康に社会生活を送れるための医学・医療を探求しています。

私たちは、男性特有の健康課題を解決していくと同時に、自立して生活できる健康寿命を伸ばすこと、さらにはいつまでもハツラツとして社会活動できるよう健康支援を促進することです。

私たちは、男性が健康で活力ある毎日を送るための科学的根拠に基づくサポートを提供し、より良い未来を構築するために尽力しています。

メンズヘルスとは

男性の平均寿命が女性より短いという現実は、医学や生物学の分野での重要な謎となっています。日本は世界で最も長寿の国の一つですが、男女間の平均寿命の差は約6年あり、残念ながら世界平均と比較すると中位に留まっています。
平均寿命に加えて、男性の健康指標が女性より劣っていることも近年、多くの関心を集めています。このような状況を変え、男性の健康寿命を伸ばすためには、”メンズヘルス”への取り組みが不可欠です。メンズヘルスは、男性特有の健康課題に焦点を当て、より健康で充実した人生を送るためのサポートを提供します。男性の健康を改善することは、社会全体の福祉を高めることにつながり、より長く、より豊かな人生を実現するための重要なステップです。

【図1】

平均寿命と健康寿命の推移

平均寿命とは「0歳における平均余命」のことで、2019(令和元)年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳です。一方、健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいい、2019(令和元)年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっています。2001(平成13)年から男性の方が女性より健康寿命は延伸しており、男女差も若干縮小しています【図1】。
図1 平均寿命と健康寿命の推移
引用元 厚生労働省 平均寿命と健康寿命 eヘルスネット(厚生労働省)mhlw.go.jp

【図2】

健康寿命の延伸と平均寿命との差の縮小が重要

平均寿命と健康寿命の差は日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味しますが、これは、2010(平成22)年から男女とも、徐々に縮小傾向にあり、2019(令和元)年では男性8.73年、女性12.06年となっています【図2】。
図2.平均寿命と健康寿命の差(2019年)
引用元 厚生労働省 平均寿命と健康寿命 eヘルスネット(厚生労働省)mhlw.go.jp

日本は1970年に「高齢化社会」に突入し、1994年には「高齢社会」、2007年には「超高齢社会」に突入しました1。2020年時点でも高齢化率21%以上の「超高齢社会」にあたり、2025年頃には団塊の世代が75歳を迎え、4~5人に1人が後期高齢者(75歳以上)という「超・超高齢社会」に突入すると考えられています。
このように、我が国の高齢化が急速に進む中、国民一人ひとりの生活の質を維持し、社会保障制度を持続可能なものとするためには、平均寿命の伸びを上回る健康寿命の延伸、即ち、健康寿命と平均寿命との差を縮小することが重要です。

男性特有の疾患・男性に頻度の高い疾患

女性の健康を支えるウィメンズヘルスと同様に、男性特有の疾患や男性に多い健康問題に焦点を当てる男性専門の医療として「メンズヘルス」が国際的に注目を集めています。メンズヘルスは、男性固有の健康問題の治療だけでなく、女性に比べて不利な臨床成果を示す疾患の啓蒙活動も行います。また、喫煙、薬物依存、暴力、医療機関の利用が少ないといった、健康リスクを高める男性のライフスタイルの改善にも取り組んでいます。男性の健康を向上させるための包括的なアプローチを提供するメンズヘルスは、男性がより健康で満足のいく生活を送るためのカギとなります。この取り組みにより、男性は自身の健康に対してより意識的になり、全体的な福祉の向上に貢献することができます。

勃起不全(ED)

勃起障害(Erectile dysfunction;ED)とは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態です。このような状態が少なくとも「3ヶ月持続すること」を診断の条件としています。ただし、外傷や手術(根治的前立腺全摘術など)などによるEDの場合に限っては、3ヶ月以前に診断できるとしています。
EDは原因の性質により、器質性と機能性に分類され、治療法も異なります。日本における有病率は、40代が20%、50代が40%、60代が60%と高く、ED患者は1000万人近いと考えられています。多くのばあい、EDは動脈硬化症による血管病と考えられ、将来の脳梗塞や狭心症の前触れになることが知られています。EDは薬物による治療のみならず、EDに気づいたときに、全身の健康診断が必要です。

【表1】AMSスコア (PDF拡大)

男性更年期障害:LOH症候群

男性も更年期障害を経験すること、ご存じでしょうか?近年、メディアでは男性の更年期に関する話題が増え、男性の健康に対する社会的な関心が高まっています。男性ホルモンであるテストステロンは、社会から評価を受けると分泌が増え、逆に転職、退職や職位の変化など、日常生活に緊張感やストレスが増える環境になると分泌が減ります。
テストステロンの分泌低下は狭心症、動脈硬化、肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病、骨粗しょう症、うつ病、サルコペニアなどの様々な疾患の原因と関連し、結果として寿命が短くなることが明らかになっています。これらの症状は、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)として知られています。LOH症候群は、性欲減退、勃起不全(ED)、朝の勃起減少など多様な症状を引き起こし、うつ病や心身症などの精神疾患との鑑別が重要です。診断にはAging males’ symptoms(AMS)スコア(表1)が国際的に使用されています。男性の健康に新たな光を当て、これらの症状に対する理解と対応が進むことで、より良い健康管理が可能になります。
(表1)AMSスコア

男性の健康診断では、テストステロンと遊離型テストステロンの血液検査が重要な役割を果たします。LOH症候群の診断基準として総テストステロン250ng/ml 遊離型テストステロン値が7.5 pg/ml未満を使用しています。テストステロンは日内変動があるため、採血は朝の時間帯に行う必要があります。また、抗うつ薬の内服がテストステロン値に影響を与えることもありますので、薬の確認は欠かせません。さらに、性腺機能障害の種類を特定するために黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)の測定が行われることもあります。ストレス関連のホルモンである副腎コルチゾールやデヒドロエピアンドロステンジオン(DHEA)、DHEA-Sの測定も、状況に応じて重要になります。

LOH症候群の治療

テストステロン補充療法(TRT)は、1940年代から存在し、特に1990年以降、アメリカでの処方が飛躍的に増加しました。日本では、エナント酸テストステロン注射と自費診療によるテストステロンゲルやクリームが利用されています。エナント酸テストステロン注射治療は、2~4週間ごとに投与し、症状に応じて量を調整します。治療の効果はAMSスコアで追跡し、医師による副作用の監視が必要です。ただしエナント酸テストステロン注射治療が前立腺癌のリスクを増加させることはないとされています。また、外から補充するのでなく、補中益気湯や柴胡加竜骨牡蠣湯などの漢方薬もテストステロン値を上昇させます。
なおエナント酸テストステロン注射治療は保険適応となる県が多いものの、治療が制限されている県もありますので個別の医療機関にお尋ねください。
1900年代から65歳以上の人口は約10倍以上増え、健康で年齢を重ねることが、社会的、医療的にも重要な課題となっています。LOH症候群のバックグラウンドとして、メタボリックシンドローム、動脈硬化症、糖尿病、高血圧、高脂血症などの疾患が潜んでいる場合もあり、早期診断が必要であるとともにテストステロンの低下からくるLOH症候群をいかに予防するかも大事です。テストステロンを維持するために、たばこを控え、バランスのよい食事やウォーキングなどの適度な運動を取り入れたライフスタイルにも心がけたいものです。

前立腺肥大症

前立腺肥大は、年齢と共に前立腺のサイズが増大し、尿道を圧迫することにより生じる現象です。加齢とともに前立腺に結節が形成され、その体積が拡大することが特徴です。しかし、前立腺の大きさが年齢の平均よりも大きいからといって、それ自体が病気を意味するわけではありません。問題となるのは、この腫大した前立腺が尿道を圧迫し、尿の流れを阻害する場合です。これにより、尿がスムーズに出ない、尿を出し切れないといった排尿困難の症状が現れることがあります。前立腺の体積が腫大していなくても、排尿困難がある場合は前立腺肥大症と診断されることがあります。多くの場合、前立腺肥大症は男性特有の症状として総称されますが、排尿症状は前立腺の大きさと直接関連しているわけではないため、「下部尿路症状」という呼び方も使われています。前立腺が大きいという診断だけで症状がなければ、前立腺肥大症とはされません。このように、前立腺肥大は一般的な老化現象の一つであり、適切な診断と治療によって管理することが可能です。前立腺の健康を維持することは、男性の快適な生活を支える重要な要素です。

尿路結石症

尿路結石は主に腎臓で尿中のカルシウムや尿酸などの無機質の結晶とたんぱく質などの有機物が固まってできます。尿路結石の構成する成分は、カルシウム(蓚酸Ca、リン酸Ca)が約80%で最も多く、次いでリン酸マグネシウムアンモニウム7.4%、尿酸5.2%、シスチン1.0%、その他7.0%となっています。国民の1割が生涯のうちに尿路結石症を経験すると言われており、急に背中や腹部が痛む結石発作で見つかることが多いです。特に脱水が起きやすい夏季に発作が多くなります。
尿路結石の原因は尿の流れの停滞や代謝異常症などの内科の病気・薬剤による影響なども考えられますが、直接的な原因がわからないことも多いです。内科疾患では糖尿病、高尿酸血症、海綿腎、原発性副甲状腺機能亢進症や尿細管性アシドーシスに伴ってみられることがあります。また長期臥床状態や運動状態に制限のある場合は、尿流停滞や尿路感染を惹起して尿路結石を作りやすくなると言われています。その他に、内科の代謝異常症として痛風や副甲状腺機能亢進症や、クッシング症候群、骨粗鬆症、膠原病や、サルコイドーシス、腸疾患(クローン病などの炎症性腸疾患、広範囲の小腸切除)などによる高蓚酸尿によっても尿路結石症の発症する危険性が高くなります。

骨粗鬆症

男性の骨粗しょう症は、骨の密度と強度が低下する病気で、骨折のリスクを高めます。通常、高齢男性に多く見られ、原因としては加齢に伴うテストステロンの減少、不十分なカルシウム摂取、ビタミンD不足、運動不足、喫煙、過度のアルコール摂取などがあります。男性ホルモンの低下は骨密度の減少に直結し、そのためテストステロンレベルの管理は骨粗しょう症予防に重要です。早期診断と生活習慣の改善、適切な治療が重要で、場合によっては薬物療法が用いられることもあります。
また、テストステロン補充療法が骨密度の向上に役立つ可能性があることも示されています。

2型糖尿病

2型糖尿病は、身体が血液中のグルコースを効率的に使えなくなる病気です。主に、膵臓から分泌されるインスリンの機能不全により発症し、心臓や腎臓、目、神経などに悪影響を及ぼす可能性があります。肥満や特に内臓脂肪の増加がリスク要因とされ、男性ではテストステロンがインスリン分泌を関連していることから、テストステロンの分泌低下も糖尿病の発症に関係しています。症状には、頻尿、喉の渇き、空腹感、疲労感、視界の問題、遅い傷の治り、手足の感覚異常、皮膚の変色やかゆみなどがあります。診断はHbA1C検査や空腹時血糖値測定、経口ブドウ糖負荷試験により行われ、治療には生活習慣の改善と薬物療法が含まれます。

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型の肥満に高血糖、高血圧、脂質代謝異常が組み合わさった病態を指し、日本では約1960万人が影響を受けていると推測されています。この状態は、2型糖尿病や心臓病のリスクが高まることを意味しており、肥満や運動不足が主な原因とされています。また、血中テストステロン値の低下もリスク要因の一つです。テストステロンは男性の代謝機能に重要な役割を果たし、その低下はメタボリックシンドロームのリスクを高めることが知られています。テストステロンは糖や脂肪の代謝に影響を与え、その低下は肥満やインスリン抵抗性などの問題を引き起こす可能性があります。腹囲、中性脂肪、HDLコレステロル、血圧、血糖値の基準を満たすと診断され、治療には生活習慣の改善と薬物療法が用いられます。

男性型脱毛症(AGA)

加齢に伴って男性の身体はアンドロゲン、特にジヒドロテストステロンに敏感になっていきます。頭皮がどの程度影響を受けるかは遺伝の影響が大きいと考えられています。
加齢以外にもさまざまな病気や手術の影響、ストレス、ホルモンの変化などが考えられます。遺伝による脱毛は自然なものと考えられていますが、いくつか治療方法が存在します。フィナステリドやヂュタステリドという薬剤は5α-リダクターゼを抑制しテストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害することによって脱毛の進行を遅らせます。これらの薬剤は、勃起不全(ED)や性欲低下といった副作用の可能性もあります。薬物治療以外では手術による移植なども治療方法の一つです。

冠動脈疾患

心臓の動脈壁に参加型コレステロールがたまることによって、動脈が細くなり、心臓への血流が阻害されます。症状としては胸の痛み、息切れ、心筋梗塞、心臓発作があげられます。薬物治療や心臓にステントをいれる治療などが行われます。テストステロンが心血管系に与える影響は複雑で、低テストステロンレベルが心血管リスクを高める可能性が指摘されています。一方で、テストステロン補充療法が冠動脈疾患のリスクを増加させるかどうかについては意見が分かれています。
生活習慣の改善、つまり健康的な食事と適度な運動が、症状の改善や進行をとめる方法として推奨されています。アルコールの過剰な摂取に気をつけ、禁煙、日々の運動と健康な食事の習慣は冠疾患を予防できると考えられます。

痛風

痛風は突然の関節痛、腫れ、発赤、敏感さを特徴とする関節炎の一種です。通常、足の親指の関節から始まることが多く、尿酸結晶の関節内蓄積が原因です。血中尿酸濃度が高い状態で発生しやすく、尿酸はプリン体から生成され、特に肉類、内臓、海鮮、アルコール、果糖ベースのジュースで増加します。水分を多く摂り、アルコールを控え、低脂肪乳製品を選び、肉と魚の摂取を減らし、適切な体重管理を心がけることで発症を防ぐことができます。診断は関節液や血液検査、超音波、CTスキャンにより行われ、治療には抗炎症剤やコルヒチンが用いられます。また、尿酸生成を抑制する薬や排出を促進する薬も使用されます。

慢性腎臓病

腎臓は廃棄物や余分な液体を血液から濾過し尿として排出します。濾過機能が低下すると水分、ミネラルと老廃物が危険なレベルまで体内に蓄積される慢性腎臓病になります。慢性腎臓病の進行によっては、透析又は移植を行う必要性がでてきます。テストステロンの低下は慢性腎臓病の進行につながることがわかっています。
症状として吐き気、嘔吐、食欲の低下、疲労感、睡眠障害、排尿量の変化、集中力の低下、筋痙攣、足の腫れ、痒み、胸の痛み、息切れ、高血圧などがあげられます。原因としては糖尿病、高血圧、糸球体腎炎、間質性腎炎、多発性嚢胞腎疾患、膀胱尿管逆流症、腎盂腎炎、前立腺拡大や腎臓結石やがんによる尿路の詰まりが考えられます。
診察としては血液検査(クレアチニンや尿素など)、尿検査、超音波、腎臓組織の生検などがあります。治療法としては高血圧薬、コレステロルを下げる薬、貧血の薬、利尿剤(腫れを緩和する)、骨を守る薬(カルシウム、ビタミンDなど)、たんぱく質摂取制限(廃棄物の低下のため)などがあります。腎不全が進行すると人工透析や腹膜透析、腎臓移植という選択肢があります。

男性不妊

不妊症の原因の約3分の1は男性に起因するとされています。男性不妊の原因は多岐にわたり、精子の生成不足、精子の機能異常、精管の閉塞などがあります。さらに、精索静脈瘤、感染症、糖尿病、手術や薬物による影響、抗精子抗体、精巣腫瘍、停留精巣、ホルモン異常、染色体異常なども影響します。生活習慣の問題も重要で、薬物使用、アルコール摂取、喫煙、ストレス、うつ病、肥満が不妊に関与することがあります。
加齢とともに精巣は変化し、75歳を超えると体積が約31%減少します。年齢と共に精細管や胚細胞、セルトリ細胞の数も減少し、精液量、総精子数、運動精子数、正常形態精子率も35歳を境に減少することが明らかになっています。酸化ストレスによるDNAへのダメージやDNA断片化の増加が、精子の老化に関与していると考えられます。さらに、精嚢腺からの精液分泌も加齢により減少します。これらの変化は、加齢に伴う男性の生殖機能の低下を示しています。
治療は多岐に渡り、手術、感染症治療、性機能改善薬、生殖補助治療などが行われます。サプリメントの使用も効果的な場合があります。

精巣腫瘍

精巣腫瘍は睾丸(精巣)にできる悪性腫瘍です。症状としては、精巣の腫大や腫れ、精巣が重く感じる、腹部の痛み、陰嚢の不快感、女性化乳房、背中の痛みなどがあります。殆どの精巣腫瘍は生殖細胞から発症します。
精巣腫瘍のリスクを高める要因としては停留精巣、精巣の発育異常、遺伝、年齢(15−35歳が最もリスクが高い)、人種などがあります。診断方法は超音波、血液検査、CTなどがあります。がんが見つかった場合はがんの種類と病気の進行度(ステージ)を評価します。ステージは基本的に血液とCTにて測定します。治療法としては手術(精巣摘除、リンパ節郭清など)、放射線治療、抗がん化学療法などがあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性(喉の筋肉障害による)、中枢性(脳の伝達障害による)、複合型(両方の特徴を持つ)の3種類に分類されます。この症状には、いびき、睡眠中の息切れ、朝の口の乾燥や頭痛、日中の眠気などがあります。肥満、首の太さ、喉の細さ、高齢、遺伝などが閉塞性睡眠時無呼吸症候群のリスクファクターです。一方、中枢性は高齢、心疾患、一部の鎮痛薬、脳卒中によってリスクが高まります。治療には生活習慣の改善から、CPAP療法、口腔器具、様々な手術が含まれます。